RESEARCH

リバースエンジニアリング、約4社に1社が必要性を認識しながらも未着手。最大の壁は「工数・コストの不透明さ」

〜基盤情報の再整備と構造理解、組織的なシステム管理体制の構築に高いニーズ〜

AI要件定義「Acsim(アクシム)」を提供する株式会社ROUTE06(本社:東京都千代田区、代表取締役:遠藤 崇史、以下「ROUTE06」)は、基幹システムの企画・刷新に関与する部署の管理職およびSIer・ITベンダーで要件定義に関わる担当者を対象に「リバースエンジニアリングの実態調査」を実施し、327名から回答を得ました。

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【調査結果概要】

  • 7割以上がリバースエンジニアリングに着手。約4社に1社は必要性を認識しながらも未着手の現状
  • 未着手の理由、半数以上が「工数・コストが見えない」と回答。見積もり不透明が最大の障壁に
  • リバースエンジニアリング依頼のタイミングは「クラウド移行検討時」が最多。転換期に課題が顕在化
  • リバースエンジニアリング依頼時は、知見の社内不在や属人化が進行している状態
  • 基盤情報の再整備と構造理解へのニーズが中心
  • 案件の難航主要因、6割強が「設計書不足」と回答
  • 必要な取り組み、1位「設計書自動生成」2位「属人化を防ぐドキュメント整備」3位「システム構造の可視化」

【調査結果詳細】

7割以上がリバースエンジニアリングに着手。約4社に1社は必要性を認識しながらも未着手の現状

リバースエンジニアリングの取り組み状況を尋ねたところ、「すでに実施している」が73.8%、「必要性は感じているが未着手」が24.2%で、4分の1程度が必要性を認識しながらも動き出せていないことがわかりました(n=149/レガシーシステムがある事業会社)。

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未着手の理由、半数以上が「工数・コストが見えない」と回答。見積もり不透明が最大の障壁に

リバースエンジニアリングに着手できていない理由を尋ねたところ、「工数・コストが見えない」が52.8%で最も多く、「ベンダーやツールの選定が難しい」が44.4%、「失敗した際のリスクが大きい」が27.8%と続き、技術的課題よりも見積もりの不透明さが壁となっていることが分かりました(n=36/未着手の事業会社)。

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リバースエンジニアリング依頼のタイミングは「クラウド移行検討時」が最多。転換期に課題が顕在化

リバースエンジニアリングの依頼が多く発生するタイミングを尋ねたところ、「クラウド移行検討時」が64.2%で最も多く、「担当者の退職・異動時」が47.5%、「刷新・再構築の検討開始時」が46.9%と続き、システム転換や人材変化の局面で課題が顕在化する傾向がみられました(n=162/SIer・ITベンダー)。

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リバースエンジニアリング依頼時は、知見の社内不在や属人化が進行している状態

リバースエンジニアリングの依頼時における顧客企業の状態を尋ねたところ、「外部ベンダーに依存し、知見が社内に残っていない」が69.1%、「特定の担当者しかシステムを理解していない」が62.3%で、社内ノウハウの喪失や属人化が進行した段階で相談が多く発生していることがわかりました(n=162/SIer・ITベンダー)。

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基盤情報の再整備と構造理解へのニーズが中心

顧客企業がリバースエンジニアリングに期待していることを尋ねたところ、「設計書の再生成」が57.4%で最も多く、「システム構造の可視化」、「改修・障害・刷新判断における影響範囲の把握」がともに51.2%と続き、基盤情報の再整備と構造理解へのニーズが中心であることがわかりました(n=162/SIer・ITベンダー)。

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案件の難航主要因、6割強が「設計書不足」と回答

リバースエンジニアリング案件が難航する主な要因を尋ねたところ、「設計書・資料が不足している」が63.6%で最も多く、「業務仕様を説明できる担当者がいない」が51.9%、「対象範囲が不明確なまま依頼される」が38.9%と続きました(n=162/SIer・ITベンダー)。

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必要な取り組み、1位「設計書の自動生成」2位「属人化を防ぐドキュメント整備」3位「システム構造の可視化」

リバースエンジニアリングを進めるうえで必要だと感じる取り組みについて尋ねたところ、「設計書の自動生成・更新」が58.2%で最も多く、「属人化を防ぐドキュメント整備」が54.5%、「システム構造の可視化」が50.9%と続き、最新の状態を維持可能な仕組みづくりへの期待が高いことがわかりました(n=165/事業会社)。

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ROUTE06 取締役 松本 均 コメント

本調査から明らかになったのは、リバースエンジニアリングの必要性は広く認識されている一方で、意思決定の段階で立ち止まっている企業が一定数存在するという実態です。その最大の理由は「工数・コストが見えない」ことであり、技術的な困難さよりも、見積もりの不透明さが障壁となっています。

また、SIer・ITベンダーへの相談は「クラウド移行検討時」や「担当者の退職・異動時」といった転換期に集中しており、課題が顕在化してから対応が始まる傾向が見られます。依頼時点では既にナレッジの空洞化や属人化が進行しているケースも多く、リバースエンジニアリングが「攻めの刷新」ではなく、事後的な「後追い対応」として実施されがちな現状が浮き彫りになりました。

さらに、顧客企業のニーズの核心は、基盤情報の再整備にあることが分かりました。これは、組織として継続的にシステムを管理できる状態を求めていることを示しています。

リバースエンジニアリングは単なる技術作業ではありません。ブラックボックスを解消し、意思決定に必要な情報を可視化し、組織内に知見を残すための経営基盤整備です。工数やコストが見えないこと自体が経営判断を止めている以上、リバースエンジニアリングは「技術課題」ではなく、「経営課題」であるといえます。

今後は、影響範囲や作業量を定量的に把握できる仕組みを整えることが、安全で計画的なレガシー刷新を進めるための鍵になるでしょう。

【調査概要】

調査名称:リバースエンジニアリングの実態調査
調査機関:Fastask
調査対象:基幹システムの企画・刷新に関与する部署の管理職、およびSIer・ITベンダーで要件定義に関わる担当者
調査方法:Webアンケート
調査日:2026年2月10日~2026年2月13日
有効回答数:327件(事業会社:165件/SIer・ITベンダー:162件)
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります

調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記をお願いします。
例:「ROUTE06の調査によると」「ROUTE06調べ」など

Acsimとは

Acsim(アクシム)は、属人化しやすい要件定義において、AIが推進者の思考を補完・強化し、誰もが要件定義ができる世界を実現する生成AIプラットフォームです。現状把握や課題抽出、改善方針提示、本格的なプロトタイプ構築、稟議支援、設計書の自動出力まで、要件定義に必要なプロセスを一貫して支援します。生成された設計情報は構造化データとして蓄積され、実装・テストといった後続工程でも活用可能。開発全体の品質を高め、意思決定の精度とスピードを飛躍的に向上させます。

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「Acsim」サービスサイト:https://ai.acsim.app

ROUTE06について

ROUTE06は、人とAIの協創によってプロダクト開発を再定義するスタートアップです。自然言語による対話と直感的なノードUIを融合したユーザー体験を軸に、要件設計「Acsim」、AIエージェント構築「Giselle」、データベース設計「Liam」などのAI駆動開発プラットフォームを提供。設計・実装・運用の全工程に対応し、開発のスピードと品質を革新します。大手企業向けシステム開発の実績とモダンなプロダクト開発の知見を活かし、大手システムインテグレーターからスタートアップまで、すべてのプロダクトビルダーが自由にアイデアを形にできる未来を目指します。

所在地 :〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング9F
設立  :2020年1月24日
代表者 :代表取締役 遠藤 崇史
事業内容:AI駆動開発プラットフォーム、AI導入・活用支援、システム開発・コンサルティング
URL:https://route06.com/jp

お問い合わせ先

株式会社ROUTE06 広報担当
Email:acsim-marketing@route06.co.jp
Tel:050-1741-2091