ROUTE06、AIによる「再現可能な要件定義」を実現する独自技術で特許出願中
要件定義の再現性と信頼性を高めるため「AI×要件定義」領域における新たな技術基盤の構築へ
要件定義AI「Acsim(アクシム)」を提供する株式会社ROUTE06(本社:東京都千代田区、代表取締役:遠藤 崇史、以下「ROUTE06」)は、AIによる「再現可能な要件定義」を実現する独自技術に関して、特許を出願いたしました。
「Acsim」は、要件定義に特化した生成AIプラットフォームです。AIが暗黙知や属人性を排して情報を論理的に整理・構造化することで、担当者の経験やスキルに依存しない、一定の品質を持つ設計を実現します。ヒアリングから課題抽出、改善方針提示、プロトタイプ構築、稟議支援、設計書の自動生成までを一貫して支援し、要件定義の質とスピードを飛躍的に高めます。
今般の特許出願は、「Acsim」のコアにある技術を、知的財産権として保護し、今後のAI活用開発における業務支援の標準化を見据えた技術的基盤の構築を目的としています。
特許出願の背景と目的
近年、生成AIの普及により、コーディング支援やテスト自動化などの開発工程の生産性は着実に向上しています。しかし、プロジェクトの成否を左右する要件定義の工程はいまだに属人性が高く、曖昧なまま進められるケースが多いのが現状です。従来のドキュメント中心のプロセスでは、読み手による解釈のずれや、暗黙知が十分に共有されないという構造的な問題が発生しやすく、品質のばらつきや手戻りの原因となっています。
こうした課題は、国内ITシステム開発市場のうち5兆円以上を占める要件定義などの上流工程(※)に影響を与えており、プロジェクトのQCD(品質・コスト・納期)を悪化させ、DX推進の失敗要因となっています。
ROUTE06は、この根本的な課題を解決するため、属人性に依存しない要件定義の新たな枠組みを実現すべく、「AI × 要件定義」領域における中核技術を特許として出願しました。今回の特許出願を、要件定義の再現性と信頼性を高め、AIによる業務支援の標準化を図るための第一歩と位置づけ、新しい要件定義のスタンダードを業界全体に確立してまいります。
※出典:「国内企業のIT投資に関する調査を実施(2024年)」矢野経済研究所調べhttps://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3678
特許出願技術を活用した機能
特許出願中の技術を活用した「Acsim」は、要件定義における一連のプロセスをAIが支援し、属人性を排除して、誰もが再現性のある高品質な設計を可能にする点が最大の特長です。
<Acsimでできること>
ヒアリング内容から現状業務フロー生成・課題特定を自動化
AIがヒアリング内容を構造化し、業務の現状や課題を可視化。顕在化していない課題までもAIが自動で出力するため、初期検討フェーズにおける課題整理と提案力を向上させます。
改善方針・改善計画策定をAIエージェントが支援
業務課題に対し、AIエージェントが設計観点や論点を踏まえた改善方針を提示。未経験者でも抜け漏れなく要件定義を進められるよう、思考を補完し、属人性を排除します。
実際の画面に近い本格的なプロトタイプを即時に生成
改善方針に基づき、UIや機能のプロトタイプを即時に自動生成。関係者との認識齟齬を未然に防ぎ、レビューや議論を加速させます。
開発稟議に必要な情報を自動生成
改善提案に対するコスト削減効果や業務効率化の定量指標をAIが計算し、定性的な背景とあわせて資料化。稟議プロセスと投資判断を迅速化します。
設計書を自動出力
業務フロー、ユースケース、画面一覧、機能一覧など、要件定義に必要な設計書を共通化された自社フォーマットで出力。ドキュメント整備の工数を大幅に削減します。
今後の展望
ROUTE06は、「Acsim」を通じて構造化された要件定義の普及と標準化を推進し、パートナー企業やお客さまとともに、誰もが安心して活用できる技術基盤の構築を進めます。そして、開発プロセスにおけるスピードと品質を両立させるべく、「AI×要件定義」という新しい領域を業界全体に定着させてまいります。
ROUTE06 取締役 松本 均 コメント
要件定義はシステム開発において最も重要でありながら、属人性や曖昧さに依存し続けてきた領域です。今回の特許出願は、その課題を整理し、再現性をもたせた仕組みを社会に提供するための第一歩です。 今後も、SIerや企業のIT部門、DX推進を担う皆さまと協働しながら、要件定義の進め方をより確実で持続可能なものへと変革してまいります。そして、共に新しい開発の“当たり前”を築いていきたいと考えています。
Acsimについて
Acsim(アクシム)は、属人化しやすい要件定義において、AIが推進者の思考を補完・強化し、誰もが要件定義ができる世界を実現する生成AIプラットフォームです。現状把握や課題抽出、改善方針提示、本格的なプロトタイプ構築、稟議支援、設計書の自動出力まで、要件定義に必要なプロセスを一貫して支援します。生成された設計情報は構造化データとして蓄積され、実装・テストといった後続工程でも活用可能。開発全体の品質を高め、意思決定の精度とスピードを飛躍的に向上させます。
「Acsim」サービスサイト:https://ai.acsim.app
ROUTE06について
ROUTE06は、人とAIの協創によってプロダクト開発を再定義するスタートアップです。自然言語による対話と直感的なノードUIを融合したユーザー体験を軸に、要件設計「Acsim」、AIエージェント構築「Giselle」、データベース設計「Liam」などのAI駆動開発プラットフォームを提供。設計・実装・運用の全工程に対応し、開発のスピードと品質を革新します。大手企業向けシステム開発の実績とモダンなプロダクト開発の知見を活かし、大手システムインテグレーターからスタートアップまで、すべてのプロダクトビルダーが自由にアイデアを形にできる未来を目指します。
- コーポレートサイト:https://route06.com/jp
- 所在地 :〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング9F
- 設立 :2020年1月24日
- 代表者 :代表取締役 遠藤 崇史
- 事業内容:AI駆動開発プラットフォーム、AI導入・活用支援、システム開発・コンサルティング
お問い合わせ先
- 株式会社ROUTE06 広報担当
- Email:acsim-marketing@route06.co.jp
- Tel:050-1741-2091