EVENT

Cloudflare Workers Tech Talks in FukuokaにROUTE06 CTO重岡 正が登壇しました

2025年11月12日、福岡で開催されたCloudflare Workers Tech Talks in Fukuoka #1に、ROUTE06 CTO重岡 正が登壇しました。

登壇概要

テーマ:「Honoを技術選定したAI要件定義プラットフォームAcsimでの意思決定」

AI要件定義プラットフォーム「Acsim」の開発において、なぜHonoを選択したのか、その意思決定のプロセスと実践的な活用事例について解説しました。

講演のポイント

スキーマ駆動開発の実現

Acsimでは、@hono/zod-openapi + orvalを活用したスキーマ駆動開発を採用しています。この構成により、以下を実現しました:

  • 型安全性の確保:Frontend・API間の型不一致を防止し、コンパイル時にエラーを検出
  • 開発速度の向上:APIクライアントコードの自動生成によるボイラープレートの削減
  • 保守性の向上:Query Key管理の自動化と一貫性のあるコードベース

なぜHonoを選んだのか

  1. TypeScriptネイティブな開発体験
    YAML/JSONではなくTypeScriptでOpenAPIスキーマを記述でき、学習コストが低い

  2. TanStack Queryとの高い親和性
    orvalによりTanStack Query用のhooksを自動生成し、リクエスト処理を簡略化

  3. 実行時の安全性
    Zodスキーマによるレスポンスバリデーションで、機密情報の誤送信を防止

講演では、レスポンススキーマバリデーションミドルウェアの実装など、実践的な活用事例についても詳しく解説しています。

登壇資料

詳細な技術的内容や実装例については、以下のスライドをご覧ください。

スライドを別ウィンドウで開く


Acsimとは

Acsim(アクシム)は、属人化しやすい要件定義において、AIが推進者の思考を補完・強化し、誰もが要件定義ができる世界を実現する生成AIプラットフォームです。現状把握や課題抽出、改善方針提示、本格的なプロトタイプ構築、稟議支援、設計書の自動出力まで、要件定義に必要なプロセスを一貫して支援します。生成された設計情報は構造化データとして蓄積され、実装・テストといった後続工程でも活用可能。開発全体の品質を高め、意思決定の精度とスピードを飛躍的に向上させます。

「Acsim」サービスサイト:https://ai.acsim.app